新学年を迎えて
新学年を迎えてもう一月以上が過ぎました。生活や学習のペースはつかめたでしょうか。環境の変化に、気候の不順(気温の上下が激しく、花粉などで苦しむ人もいたようです…)もあって大変だったかもしれませんね。5月末から6月にかけて、新学年最初の定期考査がやってきます。しっかり準備して良いスタートきってもらいたいです。
学習の2パターンについて
学習事項を習得する際には、大きく分けて次の2つの方法があります。
①法則・原理を理解してそれを様々に応用する方法
②1つ1つの問題でつまづいたり、間違えたりする中で少しずつコツをつかんでいく方法
誰でもこの2つの方法を使い分けながら習得していくわけですが、大まかにいえば、理数系の技能や文法的知識は①で行い、細かな知識は②で行うケースが多いと思います。幼児の言語習得やAIのディープラーニングは基本的に②の方法での習得となります。
②の方法は「習うより慣れろ」という格言が示すやり方になり、知識・技能の習得が身体にしみついて年月を経ても抜けにくいというメリットがありますが、現在の学習指導要領の要求する大量の知識をそのやり方で習得するにはそれこそ膨大な量の問題演習が必要になります。そういう時にはこちらはルールの説明をしますが、それをしっかりしゅうとくしてくれれば、もやもやした視界が晴れてクリアに理解でき、正解率が向上するはずなので、そのあたりに気を付けて授業に臨んでください。また、わからないときはいつでも質問を積極的にしてもらえたらと思います。
受験の学年になった人へ
いつも繰り返すことですが、入学試験まで10ヶ月を切っています。
志望校のイメージは持っていますか。受験生の勉強は、ほかの学年の勉強と何が違うでしょうか。
基本は同じですが、自覚してほしい点がいくつかあります。
①ゼロ勉強の日を作らないこと
そのつもりで毎日過ごしていても、病気、事故などで勉強できない日もでてきます。だからこそ、心身が自由な日は勉強時間を必ず作りましょう。
②自分の答え、得点に責任をもつこと
漫然と問題を解き、テストの解答用紙を埋めているだけでは力はつきません。自分の出した答えは問いに正しく対応しているのか、チェックしながら進みましょう。問題に手をつける順番に関しても、得点が最大になるよう考えて取り組んで下さい。
③点や偏差値に一喜一憂しないこと
模試の結果で落ち込んだり、舞い上がったりするのは自然の人情ですから、ある程度は仕方ありませんが、基本的には無駄なことです。 結果は自分の学力の強み、弱みを分析して、学力やメンタル面の補強、成長のヒントにするための良い素材なのです。落ち込んでいるヒマはありませんね。
④学習の質をあげること
新しいことを聞いたら必ず身につける、というのは厳しいと思いますが、5回聞いても習得しないとか、覚えてもすぐ忘れる、というようでは受験までに学力が蓄積せず、時間がムダに過ぎていくばかりです。2回以内でしっかり覚えて、時に復習して脳に定着させるようにしてください。
高校生は、(当然のことですが)3年生になる前から大学受験について考えるようにしてください。まだ具体的に進路が決まらない場合でも上に述べたことはいつでも意識してください。自分が何を優先すべきかを考えながら、時間を有効に使いましょう。
目標を達成するためにどんなことから始めたらいいか書き留めてみることをお勧めします。書き留めることで実際に行動に移しやすこなります。
悩んだ時はいつでも相談してください。
新学年を迎えるにあたって、一つだけ心しておいてほしいことがあります。
それは、今の学習要領が数年前よりはるかに質、量ともに高度化しているということです。もともと知識の詰め込みより思考力、類推力、応用力を重視していこうという方針が打ち出されていたのですが、出てきたカリキュラムは思考力重視の側面を持ちながら学習すべき知識の量においても従来をはるかに超えるというある意味過酷な内容になってしまいました。「普通の知力」を持った人が、「普通の心構え」で臨んだとしたら普通に弾き飛ばされてしまうような内容になっているのです。これに対抗するためにはどうしたらよいでしょうか。
「知力」と「心構え」だったら、後者のほうが自分の意志によって変えることが容易なことは明らかですから、「心構え」において変身するしかありません。学校でも塾でも一回の授業を受けたらその前より確実にステップアップすること、それを日々、一週間ごと、月ごとに積み重ねていくことが必要になります。
具体的な手立てとしては、自宅での学習ということになります。
当塾は宿題、課題を大量に出すという方針はとっていませんが、学習事項の定着に役立つ少量の宿題は課しています。学校からの宿題があったとしてもそれほど負担にならない程度にとどめているので、それは最低限やってきてほしいです。
また、基礎学力に不安があるケースでは自宅学習用の教材を別に用意して、手掛けてもらっています。
それらをしっかりこなしてもらえればそれなりの学力向上はお約束できます。
教材費のお知らせ:5月中に納入いただきますようお願いします。
今年度は通年教材としてこちらを用意しました。
講習中の問題集、あとは必要に応じてプリント教材をお配りします。
中学3年生:年間教材費 15,000円
英語(教科書準拠問題集・シリウス・ジャック)/数学(シリウス・ジャック)/理科(準拠問題集)/社会(準拠問題集)
中学2年生:年間教材費 10,000円
英語(教科書準拠問題集・シリウス)/数学(シリウス)/理科(準拠問題集)/社会(準拠問題集)
中学1年生:年間教材費 10,000円
英語(教科書準拠問題集・シリウス)/数学(シリウス)
高校生については、学校で使う教材以外で塾の授業で使用したい問題集がある場合、相談の上購入し、実費をいただくようにします。